更年期のめまいの特徴は?対処法や他の病気の可能性も解説

今まではなかったのに、50歳前後からめまいの症状が現れるようになったという方がいるかもしれません。
これは、更年期の症状のひとつでしょうか?恐らくそうかな…と思いつつ、もし違ったらいけないとも考えますよね。
今回は、更年期のめまいの特徴や他の病気について解説します。

めまいがあるけど更年期だから?

女性の更年期は一般的に、45歳~55歳あたりと考えられています。閉経の前後10年間が更年期で、心や身体の変調がみられる時期です。

では、どうやって自分が更年期だと判断したらよいでしょうか。

月経周期がばらばらになったり、月経量に変化があったり、ほてりやのぼせ、関節痛、冷えやイライラ、不安など、今までなかった症状を色々と感じ始めたら、更年期のサインとも考えられます。

更年期の症状は非常に種類が多く、個人差が大きいものですが、上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが起こる「ホットフラッシュ」に次いで多いのが「まめい」です。

更年期のめまいの特徴

老若男女問わずめまいの症状を持つ方はいますが、実はめまいにも種類があり、原因の違いによって次のように分類されます。

【前庭性めまい】

  • 末梢性めまい:耳が原因
  • 中枢性めまい:脳が原因

【非前庭性めまい】

更年期のめまいは耳や脳以外が原因なので、非前庭性めまいにあたります。
そして、めまいの症状も次のように3つに分類されます。

  • 回転性めまい:周囲や自分がぐるぐる回る
  • 浮動性めまい:身体がふらふらする、まっすぐ歩けない、浮いているような感覚
  • 失神性めまい:眼の前が暗くなる、気が遠くなる

更年期のめまいでは、身体がふらふらする、まっすぐ歩けないなどの症状の浮動性めまいが多いようです。

ではなぜ、更年期にめまいの症状が起こるのでしょうか。
それは、女性ホルモンのバランスが崩れ、自律神経が乱れるからです。また、加齢による機能低下やストレスなども関係があるといわれています。

更年期障害と間違えやすいめまい

めまいは更年期の女性にみられる症状ですが、他の病気でみられる症状でもあります。
例えば、メニエール病や良性頭位回転性めまい、前庭神経炎などもめまいの症状があるため、更年期の症状だと自己判断してはいけません。
他の病気の可能性はないか、耳鼻科の受診をすることが大切です。

対処法は?どれくらいで治る?

めまいの症状が現れたら、おさまるまで安静にしましょう。
睡眠不足や過労、メンタルの疲れなどをなるべく溜め込まないようにし、自律神経を整えるよう努めることも大切です。
更年期の期間が過ぎ、落ち着く年齢になれば、症状が落ち着く人は多いです。

まとめ

めまいは更年期の女性にみられる症状ですが、他の疾患の可能性がないか、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
耳や脳に異常がなく、更年期障害によるめまいが疑われる場合は婦人科や更年期外来を受診するとよいでしょう。

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監修:伊藤 加奈子(いとう かなこ)

婦人科・漢方内科・女性スポーツ外来を行うココカラウィメンズクリニック院長。
女性の健康サポート啓発、女性アスリート支援などを行うNPO法人ウーマンリビングサポート代表理事。全国子ども福祉センター理事。

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