自律神経が乱れると、なんとなくの不調が続き、生活の質が下がってしまいます。
目に見えないけれど、心身の不調と関係が深いのが自律神経です。
前向きに元気に過ごすために、自律神経の働きや乱れる原因、整えかたを知っておきましょう。
こんな不調ありませんか?
なんとなく心身の調子が悪い…そう感じることは、日常の中であるかもしれません。
寝込むほどではないけれど、元気に過ごすこともできず、いつもできていることを後回しにしたり、外出が億劫になったり。
例えば、めまいやふらつき、頭痛や肩こり、耳鳴りなど。胸が圧迫されるような苦しさを感じる方や、理由はないのに不安でイライラするという方もいます。
どれかひとつの症状が出ることもあれば、いくつかが重なって出ることも。
これらの悩みがある方は、自律神経のバランスが乱れているのかもしれません。
自律神経とはどんな働きをしている?
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分かれています。
それぞれが反対の働きを持っており、シーソーのようにバランスを取り合って身体を調節しているのです。
交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。
例えば、運動をして心臓の鼓動が速くなるのは交感神経の働きです。
その逆に、鼓動をゆっくりさせるのは副交感神経の働きです。
他には、血圧を上昇させたり血管を収縮するのが交感神経の働きで、血圧を下降させたり血管を拡張したりするのが副交感神経の働きです。
こうして見ると、副交感神経の方が身体を休ませてくれる良いものというイメージを持つかもしれません。
けれど、そうではないのです。どちらか一方が良いものということではなく、状況に応じてバランスよく働くことが大切なのです。
自律神経が乱れる原因は?
自律神経が乱れる原因は、人間関係や仕事のプレッシャーによるストレス、過労やケガなど、さまざまです。
音や光がストレスとなり、自律神経の乱れの要因となることもあります。
ストレスが加わると交感神経が刺激されるのですが、その後、適切なタイミングで副交感神経に切り替わらなければいけません。
ところが、慢性的にストレスがかかっていると、この切り替えが上手くいかず、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
また、慢性的な寝不足や昼夜が逆転する生活、不規則な食生活などで生体リズムが狂うと、自律神経が乱れる原因になります。
自律神経を整えるためにできること
自律神経が乱れる原因が分かれば、整えるためにできることも分かってきますね。
主に、次のことを意識してみましょう。
【ストレス解消を心がける】
自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
音楽や映画を楽しむ、スポーツで身体を動かす、誰かと会話をする、買い物やゲームなどで気分転換をするなど、さまざまな方法があります。
思い切り泣いたり笑ったりして、気持ちを発散させることも効果的です。
【朝日を浴びる】
朝日を浴びると、体内時計がリセットされます。
交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、自律神経が整いやすくなります。
【湯船に浸かりリラックスする】
自律神経を整えるためには、熱すぎないお湯での入浴がおすすめです。
温熱作用で血流が良くなり、疲労感や緊張感が和らぎます。お湯に浸かると浮力も作用し、身体全体の緊張が緩み、脳の緊張もほぐれます。
ここでは熱すぎないお湯がポイントです。37~40度ほどのぬるめのお湯に浸かりましょう。
【睡眠の質を高める】
しっかりと休息できないと自律神経が乱れやすくなるため、睡眠の質を高めることは大切です。
寝る前にスマホやパソコンは見ないようにしましょう。
スマホやパソコンの画面から出るブルーライトは、交感神経を刺激し、睡眠の妨げになる可能性があります。
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まとめ
互いに相反する働きをもつ交感神経と副交感神経が、バランスを取ることで心身の健康が保たれます。
ストレスなどで交感神経が優位な状態が続くと、なかなか回復モードになりません。
自律神経のバランスを整えて、毎日を前向きに元気に過ごしましょう。