骨の基本知識~骨の役割と仕組み~

健康を維持するために大切な骨の5つの役割

「骨」のこと考えていますか?

筋肉は、日頃からケアをしたり鍛えたりする一方、骨は身体の中心にあって目で見る機会がほとんどありません。そのため、漠然と「骨は身体を支えているもの」という程度で、普段から骨を意識している人は少ないのではないでしょうか?
しかし、思っている以上に、骨は多くの重要な役割を担っています。

身体を支えている

ご存知のように骨は身体を支えていますので、足や腰の骨折などの骨トラブルによって、寝たきりなどの要介護になってしまうことも。
実際に要支援、要介護の原因は、女性1位、男性でも3位が運動器障害です。

運動の支点となる

骨と筋肉が繋がり、関節が支点となることで、私たちは足を動かしたり腕を曲げたりすることができます。

内臓を守る

内臓は衝撃に弱いものです。そのため頭がい骨は脳、肋骨は肺や心臓、背骨は脊椎神経と、重要な臓器等を硬い骨で衝撃からしっかり守っています。

血液(血球)をつくる

骨の中心部にある骨髄には血液の原料となる造血幹細胞が存在し、赤血球、白血球、血小板が作られています。骨があるからこそ、血液が作られます。

カルシウムを蓄える

骨にはカルシウムの貯蔵庫の役割があります。体内のカルシウムの99%が骨に、残りの1%が血液に存在し、血中のカルシウム濃度が低くなると骨からカルシウムを補給します。

~骨は新陳代謝している~

骨が新陳代謝しているということをご存知でしたか?
生まれた時の骨が成長に伴って大きくなっているのではありません。骨も生きているので、誰の骨であっても約3年のサイクルで少しずつ新しい骨に生まれ変わっています。どのように生まれ変わるのかを、骨の成分と骨の仕組みという観点からみていきましょう。

骨の構造

骨はカルシウムとたんぱく質の1種であるコラーゲンから出来ています。コラーゲンが土台となり骨にしなやかさを与え、カルシウムなどのミネラルがコラーゲンに付着することで骨に強度を与えています。

骨が新陳代謝する2つの理由

カルシウムを送り出す

人間の生命を維持するのに欠かせないカルシウムを身体の各組織に送り出すためです。カルシウムが不足すると骨から溶かし出され、余ると骨に蓄えられます。その繰り返しで生まれ変わっています。

骨を若返らせる

古くなった骨を若返らせるためです。
丈夫な骨も古くなると弾力を失ってもろくなるので、生まれ変わってしなやかな強さを維持しています。

骨の新陳代謝の仕組み

骨では「骨をこわす細胞」と「骨をつくる細胞」が働いています。
骨をこわす細胞を「破骨細胞」、骨をつくる細胞を「骨芽細胞」と言います。このふたつの細胞の働きで骨は生まれ変わります。

まず破骨細胞が酸や酵素で古い骨をこわします(骨吸収)。次に、骨芽細胞がコラーゲンを生成し、そこに腸で吸収されたカルシウムが付着して新しい骨がつくられます(骨形成)。
この繰り返しが約3年のサイクルで回っており、骨は大人になっても日々生まれ変わっています。

骨の健康のためにできること

骨の健康は、成長期からの骨づくりが大切

骨密度の低下や骨折の話題が高齢者に多いため、「骨は高齢者の問題」と認識している方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。「骨の健康」という観点からすれば、成長期での骨づくりが一生の骨量に大きく影響しますし、若くても出産や生活習慣によっては骨量を低下させるリスクがあることがわかっています。

日常生活から、骨の健康を意識しよう!

骨の健康を維持・強化するために、カルシウムの摂取はとても大切です。
カルシウムは、体内に吸収されにくいため、摂取されても多くは排出されてしまいます。意識して食事からカルシウムを摂取する。そして、体内に吸収、定着しやすくするために日光浴、バランスの取れた食事、適度な運動も大切です。

日常生活から骨の健康を意識することで、人生100年時代を楽しんでアクティブに過ごしましょう。

動画で学ぶ骨のこと

動画でも骨の構造や新陳代謝の仕組みを詳しく解説。

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カルシウムは、体内に吸収されにくいため、摂取されても多くは排出されてしまいます。意識して食事からカルシウムを摂取する。そして、体内に吸収、定着しやすくするために日光浴、バランスの取れた食事、適度な運動も大切です。

骨代謝を改善し
手軽に骨ケア
「MBP」とは

「MBP」は、牛乳にわずか0.005%しか含まれていない希少なたんぱく質です。骨をこわす力とつくる力のバランスを調整して、骨の新陳代謝を改善してくれるのが「MBP」なのです。

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