私たちが元気に活動できているのは、骨が健康だからこそ。
けれど、骨の健康は見落とされがちです。
骨には5つも役割があり、元気に過ごせるよう働いてくれているのに、そのことを知られていないからですね。
骨の役割と、どのようなケアができるのかを見てみましょう!
骨は身体を支えるだけじゃない!5つの役割とは?
① 身体を支える
これは良くご存知かもしれませんが、元気に生活できるのは、骨が身体を支えているからこそ。
普段は気づきにくいことですが、骨折してしまうと不自由さを痛感するものです。
② 運動の支点となる
身体を動かすには筋肉が必要ですが、筋肉だけでは動きません。
骨と筋肉が繋がり、関節が支点となるからこそ足や腕などを動かせるのです。
③ 内臓を守る
内臓は衝撃に弱いため、守らなければいけません。その役割を担っているのも骨です。
頭蓋骨は脳を、肋骨は肺や心臓を、背骨は脊椎神経を守っています。
④ 血液をつくる
血液がどこでつくられているか、考えたことはあるでしょうか?
実は、血液は骨の中心部にある骨髄でつくられているのです。骨髄には血液の原料となる造血幹細胞があり、赤血球や白血球、血小板がつくられています。
⑤ カルシウムを蓄える
骨にはカルシウムを蓄える役割もあります。
体内のカルシウムは、99%が骨に、残りの1%が血液に存在します。血液に存在するカルシウムは、神経細胞のオンオフを切り替えるスイッチの役割があり、ちょうどよい濃度を保たなければいけません。
そこで、血液の中のカルシウムが少なくなると骨からカルシウムを取り出し、濃度を調整しています。骨は、カルシウムを蓄えることで濃度調整に重要な働きをしているのです。
すぐにでも始めたい骨のケア、意識すべき2つのこと
骨には大事な役割が5つもあるのですから、骨の健康にも気を遣いたいですね。今まで骨のケアには無頓着だったという方も、これを機に始めてみましょう!
骨のケアをするとは、丈夫で質の良い骨づくりをすること。質の良い骨は、しなやかで強度と密度のバランスが保たれています。
そこで、質の良い骨をつくるために意識することは、運動と栄養です。
まず運動ですが、骨は重力に逆らう負荷を与えると骨密度が高まります。
運動に慣れていないという人は、ウォーキングから始めましょう。意識するのは広めの歩幅とリズムです。いつもよりリズミカルに、かかとから着地するイメージで歩きましょう。
階段の上り下りでも、つま先だけを使うのではなく、足裏全体を使います。
家事などで身体を動かすだけでも適度な運動となりますが、実は日光浴も骨を強化するため、ときには外を歩くとよいですね。日光浴をすると体内でビタミンDがつくられ、カルシウムの吸収を助けてくれます。
丈夫な骨といえばカルシウム!他に必要な栄養素は?
質の良い骨をつくるには、骨の材料となるカルシウムが必要です。
けれど、カルシウムを必要としているのは骨だけではありません。
カルシウムは血液を凝固させて出血を抑えたり、心筋の収縮を促したりする働きもあります。あちこちで必要とされているため、カルシウム不足にならないようしっかりと摂らなければいけません。
他には、カルシウムの吸収を高めるビタミンDと、カルシウムの骨への沈着を助けるビタミンKも大切です。
ここでは質の良い骨をつくるための栄養素を紹介しましたが、続いては骨の生まれ変わりを助ける成分、「MBP」に注目してみましょう。
骨の新陳代謝をサポートする「MBP」
肌のターンオーバーや髪の生え変わりがあるように、骨も約3年で生まれ変わっています。
つまり、骨も新陳代謝しているのです。
どのように骨が生まれ変わるかというと、骨に存在する「破骨細胞」が古い骨を壊し、「骨芽細胞」が新しい骨をつくっています。この2つの細胞がバランスよく働くことで、丈夫で健康な骨がつくられますから、2つの細胞をサポートしてあげられたらよいですよね。
そこで役立つのが「MBP」です。
「MBP」は、新しい骨をつくる骨芽細胞を増やし、その働きを活発化させます。
すると、骨のコラーゲンづくりが促され、骨にカルシウムが定着しやすくなります。
それだけでなく、骨を壊す破骨細胞にも働きかけ、古い骨からカルシウムやコラーゲンが過剰に溶け出さないようにします。
こうして、「MBP」はダブルの働きで骨の新陳代謝をサポートしているのです。
まとめ
骨は私達が元気に過ごせるよう、様々な役割を担ってくれています。
丈夫で質の良い骨をつくるために、運動と栄養を意識しましょう。
さらに、骨の生まれ変わりをサポートする「MBP」も取り入れて、コツコツとケアしたいですね。