子どもの成長のために20歳までにしておくと良いことが3つあります。
子どもたちには、一緒に過ごしている今はもちろんのこと、将来に渡って健康でいてくれることを願いますよね。
20歳までに、具体的に何をすれば良いのか見ていきましょう。
1つ目:カラダづくりの基本はバランスの良い食生活
※出典:総務省 平成25年「学校保健統計調査」
まずひとつめは、食生活について。カラダは食べたものでつくられます。シンプルに考えると、何を摂るかはとても大切なことだと分かりますね。
成長期は身長だけでなく体重も増える時期なので、ダイエットを意識するお子さまもいるかもしれません。
けれど、カラダをつくる成長期の無理なダイエットで栄養が不足すると骨が十分につくられなくなります。普段、骨の状態や成長について意識することはあまりないかもしれませんが、骨はさまざまな大切な役割を担っています。
骨の5つの働き
- 身体を支える
- 運動の支点となる
- 内臓を守る
- 血液をつくる
- カルシウムを蓄える
“身体を支える”“内臓を守る”という骨の働きは何となくイメージができますが、“血液をつくる”“カルシウムを蓄える”という働きは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
また、「言われてみれば」と気づくのは“運動の支点となる”こと。私たちが腕や脚を動かせるのは、骨と一緒に筋肉が動くからに他なりません。
しっかりとしたカラダに成長させるためには、栄養が不足しないようバランスの良い食生活がとても大切です。
しっかりと栄養が届けられた骨は成長していきます。骨の成長とは“骨が伸びること”と“骨量が増えること”を指しています。
・骨が伸びるとは?
「背が伸びる」とは、「骨が伸びる」ことです。骨の両端にある骨端線と呼ばれる場所にある軟骨が増えることで骨が伸び、結果的に背が伸びます。
・骨量が増えるとは?
骨量が一生の中で最も多くなるのは、男性で20歳、女性で18歳といわれています。40代以降は骨量が減っていってしまいます。
・成長期の骨づくりが、骨の一生を左右する?!
高齢者に多い骨粗しょう症は、骨量が減ることで骨折しやすくなる病気です。骨粗しょう症の予防は高齢になってからと思う方もいるかもしれませんが、もっとも効果的なのは成長期に骨量をしっかりと高めておくこと。
バランスの良い食生活は、成長のためだけでなく将来の健康を守ることにもつながります。
2つ目:適度な運動でカラダも脳もフル活用!
適度な運動は心肺機能や骨を鍛えることにつながり、成長期に運動習慣を身につけていると、生活習慣病になるリスクが低くなると考えられています。
また、運動はカラダを動かすだけでなく、実は脳もフル活用していますよ。
状況判断をしたり、瞬時に思うようにカラダを動かしたり、知的機能の発達促進にも有効であると考えられています。
とはいえ、スポーツが苦手というお子さまもいます。健康に役立つのは“適度な運動”なので、苦手なスポーツをしなければいけないということではありません。カラダを使った遊びを促してあげる、友達と外遊びする、といったことが、適度な運動へとつながります。
3つ目:良質な睡眠をサポート
最後は睡眠です。子どもの成長に成長ホルモンは欠かせません。成長ホルモンには身長を伸ばす作用の他、免疫力を高めたり、筋肉を増やしたりする役割もあります。
成長ホルモンは寝ている間に多く分泌されるので、睡眠時間が不足すると成長ホルモンの分泌も減少してしまいます。
具体的にイメージしてみましょう。
夜ふかしをする
↓
睡眠不足により成長ホルモンの分泌が減少
↓
免疫力が下がり、体力や気力もなくなってくる
このようなサイクルに陥っては生活の質も下がってしまいます。
子どもの就寝時間は年齢が低いほど、両親の生活リズムが影響するものです。家族の時間のやりくりはとても難しいですが、睡眠の大切さを改めて考えることで改善につながるかもしれませんね。
まとめ
適度な運動は良質な睡眠につながり、朝すっきり起きることができれば朝食を抜くことなくバランスの良い食生活につなげることができます。
3つを一度に意識するのは難しいということなら、まずはひとつから。少しずつの変化でも、子どもの成長をサポートすることになりそうです。