成長期の子どもには、毎日カルシウムをしっかり摂って、すくすく成長して欲しいものですよね。
牛乳が好きで、自分からごくごく飲んでくれる子なら、カルシウム不足を気にすることはあまりないでしょう。
でも、牛乳が苦手な子どもの親御さんはカルシウムが足りているか不安を感じるかもしれません。
今回はそんな牛乳が苦手な子どもにも、簡単に毎日カルシウムを摂取できる方法を3つご紹介します。
①さりげなく料理に使う
牛乳をあまり飲まない子に最もおすすめなのは、料理に乳製品を使う手です。
実は子どもが好きなメニューは乳製品と相性が良いものが多いのです。
例えばカレーライス。
鶏肉をヨーグルトにつけると柔らかくなり、そのままカレーと煮込むとおいしいチキンカレーができあがります。
また、グラタンやシチューは、乳製品を多く使用するため、定期的に献立に加えたいものです。
一緒に入れる野菜も、カルシウム豊富な小松菜や、カルシウムの骨への沈着に必要なビタミンKが豊富なほうれん草を使うなどすると、さらに効率よくカルシウムを摂ることができます。
朝食がパン派の子どもなら、いつものトーストではなく、パンの上にちりめんじゃことチーズをのせて焼いてみましょう。
どちらもカルシウム豊富で味の相性も良く、手軽に準備できるため忙しい朝におすすめの献立です。
意外かもしれませんが、家庭で作ることの多い和食に、乳製品を加えてみるのもおすすめです。
みそ汁に牛乳を混ぜたり、ごはんにチーズを混ぜたりと、乳製品を加えることでしょうゆやみそなど和食の味付けにコクやうまみを加えることができます。
加えて、乳製品のコクのおかげで塩やみそなどの調味料が少なくてもおいしく仕上がるため、塩分も抑えられるというメリットもあります。
3度の食事に乳製品やカルシウム豊富な食材を使用することで、慢性的なカルシウム不足になるのを防ぎましょう。
②おやつタイムをカルシウム補給タイムに
子どもが学校や幼稚園から帰ってきたときの一番の楽しみはなんといってもおやつですよね。
市販のお菓子を出すのは手軽で子どもも喜びますが、そこにちょっと一手間を加えるだけで、おやつタイムを立派なカルシウム補給タイムに変えることができます。
例えば、スティックタイプのポテトスナック菓子にチーズをかけて電子レンジでチンすると、いつもと違った食感を楽しめます。
また、チーズをのせた冷凍の焼きおにぎりや、チーズを電子レンジにかけたぱりぱりのせんべい風チーズ、市販のプレーンヨーグルトにジュースを混ぜた飲み物などアイデア次第で簡単においしいおやつを作ることができます。
お菓子もカルシウム補給の機会ととらえ、子どもと一緒に好みの味を探してみてください。
③その子に合った商品を見つけてみましょう
牛乳はカルシウム吸収効率がよく、ミネラルやたんぱく質も豊富なため、やはり成長期に欠かせない食材といえます。
とはいえ、親がいくら諭しても、牛乳を飲もうとしない子どももいると思います。
そんな子どもでも、チーズやヨーグルトなら好きだという場合はそれらで代用してもよいでしょう。
また、コップに入った牛乳は苦手でも、かわいいキャラクターが描かれたパック牛乳なら飲むなど、小さい頃はちょっとしたことで嗜好が変わることもあります。
ほかにも、牛乳を飲んだらおなかが緩くなるなど乳糖不耐症が疑われる場合は、原因となる乳糖を分解した乳飲料もあります。牛乳売場で探してみると良いかもしれません。
乳アレルギーのお子さんには、豆乳などの大豆製品や小魚、水菜や小松菜など、カルシウムが多く含まれている食材を料理に取り入れてみましょう。
周りと同じように牛乳を飲んでほしいというこだわりを捨て、その子に合った商品を見つけることで、カルシウム不足を防ぐことができます。
まとめ
近年、子どもの骨折は増加傾向にあり、その原因のひとつに外遊びの時間の減少も挙げられています。
適度な負荷をかけることによって骨が強くなるほか、日光を浴びることでカルシウム吸収に必要なビタミンDを体内でつくることもできるため、外遊びも積極的に行って、子どもの骨を強くしていきたいですね。