夏の暑い日差しも和らぎ、身体を動かすには最適の季節になってきました。憧れの選手や好きなスポーツをみて、自分もチャレンジしてみたいと思い始める子ども達も多いのではないでしょうか?
でも、スポーツで怪我をすれば、せっかくのチャレンジもつらい経験になりかねません。
怪我をしないために、親子で心掛けておくべきことをご紹介します。
スポーツによる子どもの怪我
子どものスポーツと怪我は切っても切り離せないものです。子どもは身体能力がまだ低く、注意力不足もあって、擦り傷や打撲、突き指、捻挫などの小さな怪我がどのスポーツにもつきものです。
しかし、これくらいの怪我であれば大抵は短期間で完治するので、あまり敏感にならず、初期治療を適切に行うことなどを心がけましょう。
一方で、小さいうちからサッカーや野球など特定のスポーツに打ち込み、過剰なトレーニングの結果、膝や腰などに障害を起こす子どもも増えているといわれています。
身体の発達には運動による刺激は必要ですが、過度な刺激は怪我のもと。そのトレーニングが本人の体力に合ったものなのか、周りの大人が注意をして見守ることも大切です。
特に気を付けたい骨の怪我
さらに深刻なのが骨折などの骨の怪我。動きが活発になる小学校高学年頃から、こういった一カ月以上治療に時間のかかる大きな怪我も増えてきます。
特に普段からカルシウムが不足しがちだったり、身体の成長に骨の成長が追いついていない場合、転倒や打撲などで骨に障害を受けやすくなります。
成長期に骨に障害を受けると、骨が変形したり、成長を妨げられる恐れもあるため、注意が必要です。
それでもスポーツにはメリットがたくさん!
怪我の注意は必要ですが、 スポーツにはやる価値があります。
走る、跳ぶなどの動きは刺激となり、筋肉や骨の成長を促します。
また、運動により心肺、筋肉を鍛えることで、病気やケガをしにくい身体をつくることができます。
さらに、小さいうちからスポーツを体験しておくことで、大人になっても運動好きで活動的になるともいわれています。
心も成長させてくれる点も大きなメリットです。友達との協調性、礼儀を学び、チャレンジ精神、競争心を育むなど、精神面での発達にもよい効果があります。
スポーツを通して、社会に出てから必要なメンタルやコミュニケーション力を育てておくことは、人間関係や仕事での困難にぶつかったとき、きっと役に立つと思います。
準備運動と食事で怪我を予防
怪我の予防には、スポーツの前には準備体操を丁寧に行うことが大切です。子どもにもその大切さを認識させ、自主練習するときにも行うようにしましょう。また普段から歩くなどして、下半身の筋肉など基本的な筋力をつけることも、怪我をしないために効果的です。
また、骨の怪我をなくすためには、普段の食生活でカルシウムを摂取するよう心掛け、骨を強くしておきましょう。牛乳などの乳製品や大豆、小魚などカルシウム豊富な食材を積極的に摂るように、おやつや食事を工夫してみてください。
大きな怪我をしないよう予防に努め、子どもたちには身体を動かすことの楽しさを知って欲しいですね。