食が細い子ども向けの工夫をまとめました!

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子どもが食事を思ったようにとってくれないのは、親にとっては深刻な悩みですよね。
毎食毎食注意するのも結構なストレスです。親が注意を繰り返すことで、ますます食事嫌いになってしまわないか、と悩みは深まるばかり。
そんな食の細い子どもたちにどうやって食事をとってもらうか、まとめました。

食べることに興味がない?食べるのゆっくり、少し食べるとおなかがいっぱい

食が細い子のタイプは様々で、出された食事をあまり食べずに終えてしまう小食の子、食事に興味がなく違うことをしてしまう子、咀嚼のペースが遅く時間内に食べ終わらない子、食わず嫌いが多い、など様々です。

食事以外のことに興味がいってしまう子や咀嚼に時間がかかる子にはおもちゃを傍に置かない、食事のときはテレビをつけない、食べ終わったら遊びなどのご褒美を用意するなど、本人が集中できる状況を整えてあげると効果的であることも。こういう子は食欲だけは普通にあることも多いので、好きな食べ物だったり、時間をかけると人並みに食べたりします。

食が細くてもちゃんと成長する?

最も心配なのは、小食や食わず嫌いの場合。
体力不足や栄養不足、成長の遅れが心配になってきますよね。しかし基本的に身長・体重ともに成長曲線内から大きく外れていなけいれば、心配することはありません。たとえ幼少期に成長基準域に達していなくとも、子どもの食欲のピークは思春期。幼少期に食べなくて小さかった子でも、思春期に人並みまで成長する子どもはいます。

食べる量に関して親が注意すべきなのは、普段と比べて食べていないとき。食欲や食事量の変化を見逃さず、体調や健康状態を把握することが大切です。

中学校に上がる頃には、「お菓子ばかり食べていては太ってしまう」とか「大きくなるために牛乳を飲んでカルシウムを摂ろう」など、健康への意識が高まります。自分で気をつけようと思えたら、苦手な食べ物でも頑張って食べるなどの努力を始めるでしょう。

食が細い子どもでもこんな工夫はどう?

それでも、食べている子は病気もしにくく、身体も大きいといったメリットがあり、親としては何とかして食べてほしいと願う気持ちになりますよね。
そんなときはいつもの食事にちょっと一工夫。意外なきっかけで子どもは食べるようになることもあります。

➡海苔をかけたら食べた
海苔1枚には牛乳1/5本、卵1/5分たんぱく質を含んでいます。さらにビタミン・ミネラル・鉄分・食物繊維も豊富なため、ごはんに海苔を巻くだけでも栄養をプラスすることができます。噛み切れない子には刻み海苔もおすすめです。

➡さけるタイプのチーズをプラス
チーズはカルシウムやたんぱく質を摂取できる優秀な一品。さけるタイプのチーズはいろいろな大きさに分けることができるため、パンやクラッカーにのせて焼いたり、そのまま食べたりとおやつ感覚で栄養を補えます。

➡バナナと牛乳にほうれん草
これらをミキサーに入れてジュースを作ると、栄養たっぷりのスムージーが出来上がります。栄養豊富なバナナに、牛乳に含まれるたんぱく質やカルシウム、ほうれん草の鉄分などを摂取できます。

➡食数が多い子には小分けにする
一日三食にこだわらず、一日五食くらいに分けてみましょう。朝・昼・夕に10時と3時のおやつをプラスして、一日トータルの栄養を補えるように工夫します。おやつには牛乳やバナナ、ヨーグルトなどそのまま手軽に栄養が摂れるものが、親の負担が軽くおすすめです。

➡野菜嫌いな子にはこれ
野菜の苦味が苦手な子は多いもの。そんな野菜を食べない子には、旨ダレや粉チーズをかけるなど濃い味付けにすることで食べたりします。また子どもたちの大好きなスナック感覚の乾麺やポテトチップスなどをサラダに散らすのもおすすめです。野菜の食感が苦手な子でも、一緒に食べることで克服できるかも。

工夫はできる!

手作りにこだわらず、ご家庭以外の味に触れることで食べるきっかけになることもあります。母親以外の人が作った料理の味、違う国の料理などに触れることで、これまで食べられなかった食材を食べるきっかけになることもあるため、手作りにこだわらず、時には外食やお惣菜、テイクアウトなどを利用してみてください。

また、食の細い子どもは母親の味付けが薄いと感じている場合もあります。レストランなど外食で食事が進むような子は、時々大人向けの濃い味付けにしてみるのもよいでしょう。

さらに、食の細い子は食べ終わったらご褒美があると、食が進むことも。テレビやデザートなど子どもの楽しみを食後に残しておいて、食事を終わらせるモチベーションを高めてみるのもひとつの手です。

大事なのは母親が自分だけで抱え込まないことです。本来食事は楽しいものだ、という食の楽しさを、幼少期に感じてくれるとよいですね。

薬剤師。 薬局勤務などを経て、現在は子育てをしながら、健康や美容に関する記事の執筆を中心に活動。多くの情報が溢れる中、読者が古い情報や偏った情報に不安にならないよう、常日頃からメディアなどにアンテナを張って、自分の知識の更新に努めている。

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