身長が伸びる仕組みは?

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背が高くなるのは骨が成長するから

今回は身長が伸びるとき、骨がどのように変化するのかをお話したいと思います。
幼少期から成長期にかけて人の体は大きく成長します。身長も伸びますし、それに伴い体重も増加します。人生80年を超えて生きていくために必要な、丈夫な身体が作られていくわけです。
「背が伸びる」とは、「骨が伸びる」ことです。骨にはとなりの骨と接近している(骨端)の内側に「骨端線(こったんせん)」という線状の組織があり、この部分にある軟骨が伸びて大きくなり、骨に変化することで、骨は成長します。レントゲン写真で見ると、この軟骨の部分はレントゲンに写りづらい為、「骨端線」部分は隙間があるように見えています。
子どものころの骨端線の軟骨は軟らかく、活発に活動しているため伸びやすい状態となっていますが、10~15歳を過ぎた頃から徐々にその活動をやめてしまい、一定の時期に達すると固まって伸びなくなります。成長期の頃はぐんぐん背が伸びても、大人になると伸びないのはこういったメカニズムのためです。

睡眠と栄養で骨の成長を促そう

骨端線を活性化させ身長を伸ばすには、「成長ホルモン」の分泌、新しい骨をつくる働きを持つ「骨芽細胞」の活性化や、「骨を作る栄養」などの条件が重要と言われています。
成長ホルモンは骨の成長を進める成長因子をつくり、これが骨に働きかけることで骨を成長させます。成長ホルモンは、深い睡眠をとっているときに大量に分泌され、睡眠が浅いと分泌されにくくなるので、質のよい睡眠をとることがとても大切です。
骨芽細胞を活性化させたり、骨をつくるための材料として、たんぱく質(お肉や卵など)やビタミン(野菜などに含まれるビタミンB群など)やカルシウム(乳製品や魚など)やマグネシウム(納豆、しらすなど)などの栄養も十分に摂る必要があります。また適度な運動で骨に刺激を与えることも大切です。
骨の成長を促すためにも、バランスのとれた食事や規則正しい生活はとても大切です。
身長が伸びるためには遺伝的な要素がある、といった研究発表も多くありますが、自分で出来る対策として、今回ご説明したような、さまざまな対策を実施することをお勧めします。

「骨太な未来プロジェクト」は、人生100年時代の今、子どもから大人まで、 元気で活発な日本にしていきたいという思いから、やりたいことに挑戦する人を骨の健康を通じて応援するプロジェクトです。

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