筋力の低下が気になる人は、筋力を落とさないように運動をしたり、プロテインを飲んだりなどの工夫をしているかもしれません。
けれど「プロテインは太る」そんな噂を聞いて心配していませんか?
今回はその真相と、筋力と一緒にセットで取り組みたい骨のケアについて解説します。
プロテインは太るってウソ?真相は?
プロテインとはたんぱく質を主成分にした栄養補助食品のこと。
粉末タイプのプロテインパウダーをよく見かけますね。
「プロテインを飲むと太る」そんな噂を耳にしたことがあるかもしれませんが、プロテインを飲んだからといって太るものではありません。
ただし、運動をせず、食事制限をしているわけでもないのに、普段通りの生活にプラスしてプロテインを飲むと、太りやすくなるでしょう。
ダイエット中にプロテインを飲む人も多いですが、プロテインは「飲めば痩せる」「飲めば筋力アップできる」というものではなく、効率よくたんぱく質を補えるもの。
これを理解せず「ダイエットにはプロテイン」などと安易に考えてしまい、運動量や食事内容を意識せずプロテインを追加すると、エネルギーを過剰に摂取していることになり太りやすくなります。
なぜプロテインを飲むの?どんな人に向いている?
たんぱく質は、筋肉や肌、髪などを形成する三大栄養素のひとつです。
ダイエット中に極端な食事制限をしたり、加齢から食が細くなってきたりすると、筋力の低下、肌荒れや髪のパサつき、爪割れなど気になる症状が出ることも。これらのトラブルは、たんぱく質不足から起きることもあります。
そこで、たんぱく質不足を解消するためにプロテインが役立つのです。
摂取カロリーは抑えつつ、効率よくたんぱく質を補いたい人にプロテインはピッタリ。
特に女性は、女性ホルモンの分泌量が減少する50歳前後から筋肉量が急激に減ります。意識してたんぱく質を摂りましょう。
しかし、いつまでも動ける身体であるためには、筋肉だけでなく骨の健康も大切です。
骨が健康だからこそ活動できている
私たちの身体は筋肉のお陰で動けていると思われがちですが、筋肉だけでは動けません。
骨と筋肉がつながり、骨が身体を支えているからこそ活動できているのです。
つまり、元気に活動するにはどちらか一方ではなく、両方のケアをしなければいけないということですね。
実は女性ホルモンは、骨密度にも影響を与えます。「エストロゲン」という女性ホルモンには骨密度を維持する働きがあるため、閉経によりエストロゲンが減少すると骨密度も低下してしまうのです。
骨の健康状態は感じることができないため、知らない間に骨粗しょう症になっていたということが起こってしまいます。元気に活動するために、筋肉と骨、どちらもケアしていきましょう。
骨のケアとは?どうやってするの?
健康かどうかを感じることもできず、目で見ることもできない骨。
ケアする方法なんてあるの?と思ってしまいますね。
まずは、自治体が行っている骨粗しょう症検診を受診して骨の状態を把握しましょう。
健康診断メニューのオプションになっている場合もありますので、2~3年に一度は測定することをおすすめします。
そのうえで骨密度を増やすためにできることはあります。意識するのは運動と栄養です。
運動
骨は刺激が加わると強くなろうとします。
とはいえ、激しい運動をする必要はありません。重力の加わる運動が効果的なので、ウォーキングでも良いのです。
そして、骨と筋肉はつながっているため、筋力トレーニングも効果的です。筋肉が収縮することで骨に刺激が伝わります。
栄養
栄養面で思い浮かぶのはカルシウムですね。カルシウムは骨の主成分ですから、積極的に摂りましょう。
さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、カルシウムの骨への沈着を助けるビタミンKも大切です。最近は、骨密度を高める機能性成分「MBP」も注目されています。
まとめ
プロテインは飲んだからといって太るものではありません。
たんぱく質不足を補うために、上手にプロテインを取り入れましょう。
いつまでも動ける身体づくりのためには、筋肉だけでなく骨のケアも大切です。
長い人生をもっと楽しむために、目には見えない骨にも意識を向けてみませんか?