「最近、ほうれい線が濃くなってきた…」そんな悩みの裏には、“骨の萎縮”という意外な原因が隠れているかもしれません。肌のたるみや顔の老け見えは、スキンケア不足や加齢だけではなく、顔の骨が痩せてしまう「顔やせ」が大きく関係しています。本記事では、ほうれい線が濃くなる原因、顔の骨と見た目年齢との密接な関係などを解説。さらに、骨の健康の観点から美容に役立つ具体的な改善法もご紹介します。
骨の変化がほうれい線をつくる!美容と骨の意外な関係
ほうれい線といえば、肌のハリ不足やたるみ、筋肉の衰えが原因と思われがち。ですが、それだけではなく実は“骨の変化”も大きく関係しています。顔の骨は、皮膚や筋肉、脂肪の土台であり、この骨が加齢とともに少しずつ痩せてしまうことで、支えきれなくなった皮膚が垂れてほうれい線がより深く刻まれるのです。
特に、顔の骨は全身の骨の中でも早く萎縮し始めるといわれ、美容面への影響が大きいのが特徴です。肌の表面だけでなく、顔の内側で起きている“土台の劣化”こそが、目に見えるほうれい線の根本原因のひとつなのです。たるみ、しわ、老け見えといった悩みも、顔内部の骨の萎縮が影響している可能性もあります。
骨の変化で発生する、ほうれい線のメカニズムとは?

人間の骨は加齢によって徐々に密度が低下し、萎縮して少しずつ痩せていきます。当然、これは顔の骨にも当てはまります。中でもほうれい線に関わるのが、頬骨(きょうこつ)、上顎骨(じょうがくこつ)、下顎骨(かがくこつ)といった口元や頬の周辺にある骨です。これらの骨が縮んだり密度が下がったりすると、皮膚や筋肉を支える力が失われ、重力に逆らえなくなりほうれい線として目立つようになります。
つまり、ほうれい線は表情筋の低下やコラーゲンの減少だけでなく、骨格の変化によって生まれる“落差”のラインでもあるのです。そのため、スキンケアでハリをアップさせる、リフトアップで表面だけ持ち上げるだけでは対応しきれません。ほうれい線とあわせて、顔の立体感や輪郭の変化が気になった時は、骨の変化が始まっているサインかもしれません。
ほうれい線が悪化する、骨やせの原因は?
「顔やせ=小顔や若返り」というイメージがありますが、必ずしも良いとは限りません。顔の脂肪が落ちているのではなく、顔の骨格が縮んでしまう骨やせの状態で顔が痩せているということであれば、ハリが失われ、ほうれい線が深くなったり、顔が疲れて見えたりしてしまいます。
そしてこの骨やせの原因は、加齢だけではありません。カルシウムやビタミンD不足、姿勢の悪さ、咀嚼回数の減少、女性ホルモンの変化など、さまざまな要因が絡んでいます。特に、やわらかい食事ばかり選びがちな嗜好、スマートフォンやパソコンの使いすぎによるストレートネックや猫背といった姿勢の癖、過度なダイエットによる栄養不足といった習慣的なものは長年の蓄積となり、骨の健康に大きなダメージを与えます。
骨のケアでほうれい線を改善&予防し、若々しさをキープ!

表面的な肌の問題だけではなく、深部の骨にも関係しているほうれい線を根本から予防、改善するために以下の骨のケアが重要です。
●食生活の改善:骨の原料となるカルシウム(小魚、乳製品、大豆製品など)、骨の代謝をサポートするビタミンD(鮭やきのこ類)、筋肉の維持に役立つたんぱく質(鶏むね肉や卵など)を積極的に摂りましょう。
●噛む&姿勢の習慣:1口30回を目安にしっかり噛むことで、顔の骨に適度な刺激を与え、骨を強くすることができます。また、調理する際いつもよりも具材を大きめにカットするのもひと工夫です。また、スマートフォンやパソコンの画面を見る時には、顔を下げ過ぎない、猫背にならないよう姿勢を正すことを心掛けてください。
また、表情筋トレーニングやフェイスマッサージをする、日頃から豊かな表情づくりを意識するといったことも欠かせません。ほうれい線の改善や予防だけでなく、若々しい見た目の印象に繋がります。
若々しさの秘訣は“骨”にあり ほうれい線は、肌や表情筋だけでなく顔の土台となる‟骨の変化“が深く関係しています。どれだけ高価な化粧品を使ったりエステに通ったりしていても、内側の骨がやせ細っていれば根本的な改善は難しくなります。だからこそスキンケア以上に手をかけていきたいのが、骨のケア。健康だけでなく美容の観点からいますぐ始めていきましょう。






