老け顔の正体は「骨やせ」だった?見た目年齢に差をつけるための新常識

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「老けた?」と感じるのは、しわやたるみ、ほうれい線が目立ってきたときかもしれません。年齢とともに現れるこうした変化に、多くの方は肌や筋肉の衰えが原因と考えるでしょう。

でも実は、顔の土台となる骨にも加齢による変化が起きており、これが見た目年齢を大きく左右していることが近年分かってきました。

顔の骨はどのように変化し、それがどんな影響を与えるのか。見た目年齢と「骨やせ」の関係に注目し、若々しい印象を保つために知っておきたい情報をご紹介します。

「老け顔」は皮膚だけの問題ではない

年齢を重ねるとともに増えてくる、しわやたるみ。これらの変化は、肌の弾力低下や筋力の衰えによるものと考えられてきました。実際、加齢に伴ってコラーゲンやエラスチンといった肌の構造を支える成分が減少したり、表情筋が弱くなったりすることは見た目の変化に少なからず影響します。

しかし近年では、こうした皮膚や筋肉だけでは説明しきれない老け顔の要因として、顔の骨密度そのものの変化に注目が集まっています。顔の骨は加齢によって痩せてくると言われ、これが老け顔の原因になるというのです。

皮膚の奥にある骨格、つまり顔の骨が加齢で痩せ細ることで外側の皮膚や脂肪を支えきれなくなり、しわやたるみが生じやすくなることが研究で指摘されています。とくに、頬や目のまわり、あごの骨は加齢による骨密度の変化が顕著に現れやすい部位です。加齢によってこうした顔面骨格の形やサイズが変わることが研究されていて、これが実際に老け顔の印象の一因となる可能性があります。

加齢で骨の土台が変形すると、顔が老けて見える

顔の土台の部分が変形すると、皮膚や皮下脂肪の支えが失われ、ハリを保つのが難しくなります。結果として顔全体が垂れ下がり、しわやたるみ、くぼみが目立ちやすくなるのです。例えば、頬の位置が下がる、ほうれい線が深くなる、目の下がくぼむ、あごのラインがぼやけるといった変化は、骨格の変化と密接に関係しています。

見た目年齢を決定づけるのは、肌の表面の状態だけでなく、顔の立体感や輪郭の変化として骨の構造そのものである可能性が浮かび上がってきました。

顔の骨も骨密度低下の影響を受ける

中年層からは、歳を重ねるごとに顔の骨が内側や後方へと変形し、顔全体の輪郭や立体感に変化をもたらします。こうした骨格の変化の背景には、いわゆる「骨やせ(骨密度の低下)」が関係しています。主に加齢やホルモンバランス、栄養状態などの影響で進行する現象で、骨の内部がスカスカになっていくのが特徴です。骨が細く痩せていく部位は腕や脚、背骨を連想しがちですが、顔の骨も痩せる対象として例外ではありません。

顔面の骨はもともと薄く骨密度の変化が出やすいとされています。実際、加齢による変化は全身の中でも顔から現れる可能性があり、50歳代以下の比較的若い世代でも兆しが見られるともいわれています。また、顔の骨の骨密度は全身の骨密度と相関があるとの報告もあり、顔の骨の健康状態が全身の骨の状態のひとつの指標になる可能性もあるのです。

見た目年齢を守るには、骨を守る生活習慣を

「骨やせ」が老け顔の一因になるとすれば、見た目年齢を保つためには、骨の健康を意識した生活習慣が欠かせません。

骨は日々、「骨をつくる(骨形成)」と「骨が壊れる(骨吸収)」という代謝を繰り返しています。年齢とともにこのバランスが崩れ、骨密度が低下していくため、できるだけ早い段階から骨を守る意識を持つことが大切です。

そのためには、まず適度な運動が効果的です。なかでも、ジャンプや階段昇降のように体に負荷がかかる運動は、骨に刺激を与えて骨形成を促します。

また、栄養面ではカルシウムやビタミンD、たんぱく質のほか、近年注目されているのが乳由来の成分「MBP」です。「MBP」は、牛乳にわずか0.005%しか含まれていない希少なたんぱく質で、骨密度を高める機能が確認されています。「MBP」を日常的に摂取することで、加齢に伴う骨の変化に対して、骨の健康をサポートする可能性があると考えられます。すでに機能性表示食品にも活用されていますので食品から気軽に摂れる点も魅力です。

骨から始まるエイジングケアこそ新常識

しわやたるみといった見た目の変化は、これまで顔の肌や筋肉の問題として語られてきましたが、顔の土台となる骨が加齢とともに変形し「骨やせ」状態になることが関係しているとすれば、アンチエイジングの観点から骨のケアは無視できません。

毎日の食生活や運動の中で骨を意識した行動を取り入れ、その積み重ねが見た目の若々しさを内側から支えてくれるのです。老け顔を防ぐために、肌や筋肉だけでなく、骨を丈夫にするエイジングケアも大切です。また骨密度が低下すると骨粗しょう症などによって腰が曲がったり姿勢が悪くなったりすることで、将来的には全体の見た目にも影響が出てくる可能性があります。いつまでも若々しくあるために是非早めの骨のケアをはじめてみてください。

医療系広告代理店勤務を経て、某医療雑誌の編集長。専門医向けの国際学会の記事から一般向けの病気解説まで幅広く対応。その傍ら、クリニックのHPのリニューアルにも従事し、最近ではメダリストのインタビューや自動ドア関連コンテンツなど医療以外の分野も様々手がける。

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