目元の悩みは骨のSOSかも!?40代からの「骨やせ」を防ぐ簡単セルフケア

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鏡に映る自分の顔を見て「老けたな…」と思うことはありませんか?
シミ・シワ・たるみなど、よく見ると気になるところは色々ありますが、ぱっと見の印象を左右するのは目元だといわれます。
目元の悩みの中でも目の周りがくぼむと老けた印象になりがちで、スキンケアやメイクでカバーするのは難しいかもしれません。
なぜなら、目元のくぼみの背景には、顔の「骨やせ」が関わっている可能性があるからです。
特に女性は40~50代から「骨やせ」が進みやすいため、顔の骨に着目したセルフケアを始めましょう。

目元のくぼみを加速させる「骨やせ」とは?

40~50代の女性では、目元のくぼみが気になる方もいるでしょう。年齢を重ねて肌のハリや潤いが減ったせいもありますが、もっと大きな問題は「顔の骨の萎縮(いしゅく)」、すなわち「骨やせ」かもしれません。

萎縮とは、組織や器官が縮んで小さくなった状態のこと。顔の骨が小さくなると、顔の筋肉を骨に固定する靭帯が緩み、その表面を覆う皮膚を支えきれなくなるため、シワやたるみが目立つようになります。

目元がくぼんで見えるのは、眼球が収まる穴(眼窩)の骨が萎縮し、縁が広がるためです。鼻部分の穴も広がりますし、頬骨が萎縮して頬がこけると、顔が縦に長く見えるようになります。額やこめかみの骨も凹むため、「骨やせ」が進むと凸凹した顔立ちに見えることもあるのです。

顔の骨は痩せやすい⁉更年期以降は顔の変化に要注意

「骨やせ」の原因は、偏った食生活や運動不足の影響もありますが、加齢によるホルモンバランスの変化が大きいとされています。特に女性は、更年期に差し掛かると骨を守る女性ホルモンの分泌が減り、それに伴って骨密度が低下していきます。閉経すると卵巣から分泌される女性ホルモンがほとんどゼロになるため、骨粗しょう症や骨折のリスクが高まるだけでなく、閉経前後で見た目の印象もかなり変わってしまうのです。

骨密度の低下は全身で起こりますが、特に顔の骨は萎縮しやすいといわれます。顔の骨が萎縮しやすい理由として、重力や運動による負荷が少ないことが挙げられます。

骨をつくる細胞(骨芽細胞)は、負荷がかかると活性化されるため、骨とつながっている筋肉を意識的に動かすことが重要です。また、体重は骨にとって基本的な負荷となるため、無理なダイエットによる痩せ過ぎも、骨密度が低下する要因となります。

顔の筋肉を動かすエクササイズも習慣に

若々しい顔立ちを保つには、骨のケアだけでなく表情筋と咀嚼筋を動かすのがおすすめ。日頃から笑顔を心掛ける、積極的に話す、よく噛んで食べることを意識してみましょう。特に気になる目元のくぼみや年齢が出やすい口元のケアとして、簡単なエクササイズをご紹介します。

目元エクササイズ①

眉の上を指で押さえ、額や眉間にシワが寄らないようにする。下まぶたに力を入れて目を細め、20秒キープ。
(目安回数:5回を1日3セット)

目元エクササイズ②

①と同様、額や眉間にシワが寄らないようにして、目を大きく開く。そのまま「∞」を描くように眼球をゆっくりと動かす。
(目安回数:右回り・左回りを5回ずつ、1日3セット)

あいうべ体操

口を大きく開けて「あ~」、口角を横に引いて「い~」、唇をすぼめて「う~」、舌をあご先に向かって伸ばし「べ~」と動かし、それぞれ1秒キープ。声は出しても出さなくてもOK。
(目安回数:10回を1日3セット)

目元のくぼみに気付いたら、全身の骨ケアを

目のくぼみ、頬のこけ、顔のシワやたるみは、骨からのSOSかもしれません。骨密度は20歳前後にピークとなり、その後は女性ホルモンの働きでしばらく安定しますが、閉経すると急激に低下します。顔立ちの変化だけでなく、正しい姿勢をキープできなかったり、膝を曲げると痛みが走ったりするのも「骨やせ」のサインです。

女性ホルモンの減少は避けられませんが、バランスの良い食生活や運動を心掛けることで、「骨やせ」のスピードは緩やかになります。カルシウム、ビタミンD、たんぱく質を十分に摂り、ウォーキングなどの運動を習慣にしましょう。 さらに、牛乳に含まれる機能性たんぱく質「MBP」を摂るのもおすすめです。「MBP」は幅広い世代の骨密度を高める機能が確認されており、毎日コツコツ続けることで、将来の見た目年齢に差がつくでしょう。

管理栄養士・食育インストラクター 2000年からライター・編集者としてメディア制作に従事。業務を通じて食と健康に興味を持ち、2017年に管理栄養士資格を取得。現在は人間栄養学に基づいた健康記事の執筆活動を中心に、健康相談業務にも携わる。

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