「MBP」って必要?カルシウムにプラスαで骨ケアをアップデート!

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「MBP」は牛乳に含まれる機能性たんぱく質で、カルシウムとは異なるアプローチにより、幅広い世代の骨密度を高めることが確認されています。

「まだ若いから」「カルシウムを摂っているから」と、あまり必要性を感じていないかもしれませんが、骨のケアは先手必勝。

将来、骨のトラブルで悩まないように、「MBP」の摂取を検討してみませんか?

骨は人生を支える土台

日本の平均寿命は男女とも80歳を超えていますが、80代の女性では2人に1人が骨粗しょう症だといわれています。70代女性では3人に1人、60代でも5人に1人と推計されており、骨折して初めて診断されるケースも少なくありません。

骨粗しょう症になると、背骨が押しつぶされて腰が曲がったり、太ももの付け根あたりの骨が折れたりして、要介護になることもあります。「骨折くらいで?」と思われるかもしれませんが、65歳以上の要介護者の「介護が必要となった主な原因」の第4位は「骨折・転倒」で、全体の13%を占めます。さらに女性だけを見ると16.5%で、「認知症」に次ぐ第2位。認知症はゆっくり進行することが多いですが、骨折・転倒はある日突然起こるため、人生の計画が大きく変わることもあるでしょう。

そう考えると、骨は身体を支えるだけでなく、充実した人生を支える土台。いくつになっても好きなことを楽しめるように、骨密度をできるだけ高め、維持していくことが大切です。

カルシウムだけでは不十分なワケ

骨密度を高めるには、カルシウムを十分に摂ることが重要です。それは間違いありませんが、カルシウムだけで丈夫な骨を維持できるでしょうか。

令和5年「国民健康・栄養調査」によれば、20~40代の1日あたりのカルシウム摂取量は平均で411~422mg、60~80代では516~546mgです。高齢世代のほうが100mg以上多く摂っているにも関わらず、高齢になるほど骨粗しょう症が増えるのには理由があります。

ひとつは、カルシウムの吸収率が加齢とともに低下すること。カルシウムはもともと吸収されにくい栄養素で、最も吸収率が高い成長期でも約45%、75歳以上では25%程度とされています。

さらに、骨密度は性ホルモンの影響を強く受けます。女性ホルモンには骨を壊す細胞(破骨細胞)を抑える働きがあり、男性ホルモンには骨をつくる細胞(骨芽細胞)を活性化する働きがあります。

性ホルモンは20~30代をピークに年々減少しますが、女性の変化は男性よりも顕著。閉経すると女性ホルモンがほとんど分泌されなくなり、破骨細胞の活動が過剰になるため、高齢の女性は骨粗しょう症になりやすいのです。

高齢になってから「MBP」を摂っても手遅れ?

一般的に、骨密度は20歳前後で最も高くなり、40歳くらいまでほぼ横ばいで推移します。カルシウムを十分に摂り、生活習慣に気を使っている人でも、20歳を過ぎたら維持するのがやっと。特に女性は閉経後の10年間で、約15%も骨密度が低下するといわれています。

そんな常識を覆したのが「MBP」です。健康な高齢女性に「MBP」40mg配合の飲料を12ヶ月間飲用してもらったところ、かかとの骨の骨量が改善されたという研究報告があります。更年期の女性を対象にした研究では、6ヶ月間の飲用で、腰の骨の骨密度が増加しました。

「MBP」の摂取によって骨密度が上がるメカニズムとしては、破骨細胞を抑制し、骨芽細胞を活性化する働きが考えられます。骨は、この2つの細胞が「壊す」と「つくる」を繰り返すことで、毎日少しずつ入れ替わっており、骨芽細胞が骨をつくるときに必要なのが、材料となるカルシウムです。「MBP」とカルシウムは、共存することで相乗効果が期待できます。

「MBP」はこんな人におすすめ!

「骨粗しょう症にならないために」といわれても、まだ若い人はピンとこないかもしれません。カルシウム不足には気を付けなければいけませんが、骨を守る性ホルモンが十分に分泌されているうちは、健康的な食事と運動によって、骨密度を維持することは可能です。しかし、次のような人は若くても骨粗しょう症になるリスクがあるため、「MBP」の摂取を検討してみてはいかがでしょうか。

◎母親が骨粗しょう症の人

血のつながりがある母と娘は、体型や骨密度が似るとされています。

◎痩せている人

体重が軽すぎると、骨密度が低くなる傾向があります。

◎ダイエットを繰り返している人

偏った食事によって、カルシウム、たんぱく質、ビタミンDが不足しやすくなります。

激しい運動をしている人

汗と一緒にカルシウムが体外に排出され、カルシウムが不足しやすくなります。
減量が必要な競技では、食事制限によって栄養が不足したり、ホルモンバランスが乱れたりして、骨に悪影響をもたらすことがあります。

妊娠・授乳中の人

妊娠・授乳によって一時的に骨密度が低下し、骨粗しょう症のような状態になる場合があります。

まとめ 「MBP」は破骨細胞と骨芽細胞に働きかけ、骨の新陳代謝を調節する機能があります。一方、カルシウムは骨の材料として欠かせない栄養素です。どちらも牛乳に含まれる成分ですが、「MBP」はごく微量しか含まれないため、牛乳にプラスαで摂るのがおすすめ。骨の健康が心配な方はもちろん、積極的な骨ケアを続けることで、今後の人生がより豊かになるのではないでしょうか。

管理栄養士・食育インストラクター 2000年からライター・編集者としてメディア制作に従事。業務を通じて食と健康に興味を持ち、2017年に管理栄養士資格を取得。現在は人間栄養学に基づいた健康記事の執筆活動を中心に、健康相談業務にも携わる。

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「MBP」とは

「MBP」は、牛乳にわずか0.005%しか含まれていない希少なたんぱく質です。骨をこわす力とつくる力のバランスを調整して、骨の新陳代謝を改善してくれるのが「MBP」なのです。

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