【医師監修】反り腰は、ぽっこりお腹の原因?今日からできる姿勢リセット習慣3つ

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一見きれいな姿勢のようでも実は「反り腰」になっている人は意外と多いもの。反り腰は腰に過度な負担を与え、ぽっこりお腹をはじめ、さまざまな不調の原因にもなりえます。本記事では、反り腰によるさまざまな影響とあわせて、改善するためのエクササイズも紹介します。

反り腰とは?ぽっこりお腹との関係

反り腰とは、骨盤が前に大きく傾斜し、腰椎(腰の背骨)が過剰に反っている状態です。本来、正常な背骨は、首(頸椎)・背中(胸椎)・腰(腰椎)にかけてゆるやかなS字カーブを描いています。
このカーブは地面からの衝撃を吸収し、身体を安定して支えるために必要な構造です。

しかし、反り腰になると骨盤が前傾し、腰椎の前弯(=前方にカーブすること)が強くなりすぎます。その結果、上半身が後ろに傾き、バランスを取ろうと無意識にお腹を前に突き出した姿勢になるのです。これが、ぽっこりお腹の原因のひとつでもあります。

また、背中が丸まって頭が前に出る「猫背」の姿勢も、反り腰とは異なる姿勢ですが、体のバランスの崩れから起こりやすく、反り腰と同時に現れることもあります。

反り腰が骨や見た目に与える悪影響

反り腰は、見た目だけでなく、身体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

・腰椎への負担が集中して痛みが出る

反り腰は腰椎のカーブが強すぎるため、骨と骨の間にあるクッション(椎間板)や関節に力がかかりやすくなります。その結果、腰痛や椎間板ヘルニアのリスクが高まる可能性があります。

・骨盤のバランスが崩れる

反り腰は骨盤が前に傾いているため、骨盤が正しい位置で働かず、股関節や太ももには常に余計な負担がかかります。その結果、股関節痛やひざ痛を引き起こすことがあります。

・背骨や首のゆがみから肩こりに

腰のカーブが強すぎると、背中や首の骨のバランスも崩れて猫背になりやすく、肩こりや首こりを悪化させることがあります。

反り腰が悪化する原因

反り腰は、日常の習慣や身体の使い方の癖によって、いつの間にか悪化していきます。

・長時間のデスクワーク

座りっぱなしで骨盤が後傾(後ろに倒れた状態)すると、背骨全体のバランスが崩れる。それを補おうと腰を無理に反らすと、反り腰につながることがある。

・ヒールの高い靴を頻繁に履く

ヒールを履くと重心が前に移動し、バランスを取るために腰を過剰に反らせる姿勢になる。これが続くと、反り腰の癖が身体に定着しやすくなる。

・腹筋や体幹の筋力不足

腹直筋や腹横筋など、お腹まわりの筋肉が弱いと骨盤を正しい位置に保てず、前傾しやすくなる。

・太ももや股関節まわりの柔軟性低下

特に腸腰筋(太ももの付け根の筋肉)の柔軟性が低下して硬くなると、骨盤が前に引っ張られ、反り腰になりやすくなる。

・産後の骨盤のゆがみ

妊娠・出産によって骨盤が開いたり傾いたりすると、腰の反りが強調されやすくなり、そのままの姿勢が定着することがある。

セルフチェックで反り腰を確認!

自分が反り腰かどうか、次の方法でチェックしてみましょう。

<壁を使ったセルフチェック方法>

① 壁に背を向けてまっすぐ立つ
② 「かかと」「お尻」「肩甲骨」「後頭部」を壁につける
③ その状態で「腰と壁の隙間」に手のひらを入れてみる
④ 手のひらがすっぽり入って余裕があるようなら反り腰の可能性大

腰と壁の隙間には手のひらがギリギリ入る程度が理想です。大きく隙間が空いている場合は、腰が反りすぎているサインです。

今すぐできる、反り腰&姿勢改善エクササイズ

ここでは、反り腰を改善するための簡単なエクササイズを紹介します。

【正しい座り方・立ち方】

①椅子には浅く腰掛け、骨盤を立てる意識を持つ
②背中を反らせず、下腹部に軽く力を入れてS字カーブをキープ
③立っているときは、つま先と膝を正面に向け、足裏全体に均等に体重をかける
④軽くお腹を引き締める意識で、腰が反りすぎるのを防ぐ

【インナーマッスルを鍛える「ドローイン」】

①お腹をへこませながら深く呼吸をすることで、腹横筋(インナーマッスル)を強化
②姿勢保持力が上がり、自然に正しい姿勢がとりやすくなる

【背骨や骨盤まわりの柔軟性を高めるストレッチ】

①「猫のポーズ」
猫のポーズは、四つん這いになって背骨を丸めたり反らしたりするヨガの動きのひとつ。息を吸いながら背中を反らし、胸を開いて目線を斜め上へ。息を吐きながら背中を丸めておへそをのぞき込む。
②「片膝抱えストレッチ」
仰向けになって両ひざを胸の方へ引き寄せ、両腕で抱え込み、ゆっくりと呼吸する。左右に軽く揺らすとより緊張がほぐれる。
③「骨盤ゆらし」
仰向けで膝を立て、骨盤を前後にゆっくり揺らしてリラックスさせる。

反り腰の改善には、日々の姿勢習慣を見直し、骨と筋肉の両方に働きかけるエクササイズを取り入れることが効果的です。特別なトレーニングではなく、日々取り入れられることを続けていきましょう。

医療法人幸鷺会 森整形外科リハビリクリニック 院長 。 公益社団法人日本整形外科学会 整形外科専門医 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
社会人教育関連の会社で約10年、ビジネススキル系講座の企画編集開発を担当。企業が抱える課題や家族の病気と向き合うなかで、心と身体の健康の重要性を強く感じ、プライベートではヨガ講師に。現在はフリーのライター・編集者として、食や健康、ヨガ、旅に関するテーマの取材&インタビュー、執筆を中心に活動している。

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