骨の健康と聞くと、多くの人がカルシウムを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、カルシウムを十分に摂っていれば骨が強くなるわけではありません。材料としてのカルシウムを効率よく骨に取り込み、代謝のバランスを整えることが重要です。
そこで注目されているのが「MBP」です。カルシウムと「MBP」の関係から、骨の健康を守る新しい視点を紹介します。
骨の健康に欠かせないカルシウム、でもそれだけでは足りない
カルシウムは骨を構成する主要な成分であり、骨の強度を支える主役です。そのため、骨密度を測定するときはカルシウムなどのミネラル量が反映され、骨折や骨粗しょう症のリスクを判断する指標になります。カルシウム不足が続くと骨密度が低下し、骨折しやすくなることはよく知られています。
日本人のカルシウム摂取量は、欧米と比べて少ないといわれどの年代でも推奨摂取量を満たしていません。この背景として、食文化の違いのほかに、水や土壌中のミネラル含有量の違いもあるようです。
日本では、成長期の子どもから高齢者に至るまで、意識してカルシウムを摂取することが推奨されています。
骨は、骨吸収と骨形成のバランスで強度が保たれますが、とくに女性は閉経以降、エストロゲンの減少により骨吸収が先行しやすく、カルシウムが十分でも骨形成が追いつかない為骨密度が低下しやすくなります。
毎日の食事でカルシウムを摂ることは重要ですが、それだけでは骨づくりは完結しません。材料としてのカルシウムをいかに効率的に骨に取り込むか。この点が骨の健康維持において重要な課題となります。
カルシウムだけでは足りない理由 骨代謝の仕組み
骨は日々つくり替えられており、古い骨を壊す破骨細胞と、新しい骨をつくる骨芽細胞がバランスを取りながら働いています。この代謝サイクル(骨代謝)が回ることで、骨は強度を保ちながら新しく生まれ変わります。
ところが、加齢やホルモンの変化、運動不足などで、骨の代謝のバランスが崩れると、骨を壊すスピードに新しい骨をつくるスピードが追いつかなくなります。つまり、材料を入れるだけでは骨は強くならず、骨をつくる働きがきちんと機能して初めてカルシウムが骨として活かされるのです。
実際、骨密度検査で骨密度が低いと言われた方の中には、カルシウムの摂取量を増やすだけでは十分でないケースがあります。カルシウムはあくまで材料であり、骨代謝にかかわる細胞が適切に働くよう支えることこそが、骨の健康を保つカギになります。
「MBP」とは?カルシウムを骨に活かす存在

骨代謝のバランスを整えるために、摂取したい成分が「MBP」です。
「MBP」は牛乳にごくわずか(約0.005%)に含まれる機能性たんぱく質で、破骨細胞の過剰な働きを抑え、骨芽細胞を支える方向に作用することが報告されています。
この働きにより、食事から摂取したカルシウムが骨に定着しやすくなるのをサポートするとされています。
「MBP」は本当に効果があるのか
牛乳由来の「MBP」は、破骨細胞と骨芽細胞の両方に働きかけ、骨代謝にかかわる細胞へ作用することが報告されています。
例えば、健康な更年期女性を対象にした研究では、毎日40mgを6か月摂取した群において腰椎(腰の骨)の骨密度が高まったという結果が示されています。
こうした研究は複数あり、「MBP」がカルシウムを摂るだけでは補いきれない部分を支える成分であることが示唆されています。

カルシウムと「MBP」の両方を摂る、新しい骨の健康習慣
骨の健康を守るには、材料であるカルシウムだけでは不十分です。加齢や生活習慣の影響で骨をつくる力が弱まると、カルシウムを摂っても骨密度が低下してしまいます。そこで役立つのが乳由来のたんぱく質「MBP」です。
カルシウムと「MBP」を組み合わせて摂ることで、効率的に骨の健康を支えることができます。成長期から高齢期まで、日常の食生活の中で両方を意識することが、骨を強く保ち、健康寿命を支える新しい習慣となるでしょう。





