ぶつけたり転んだりしたわけではないけれど、何となく痛い部位がある…
「もしかして疲労骨折?」
そう感じたことはありませんか?
疲労骨折とはどのようなものなのか、ひどくなる前に何をすれば良いのかを知っておきましょう。
これって疲労骨折?疲労骨折の症状とは
骨折といえば、転んだりして起こるイメージがありますよね。
そのイメージ通り、通常の骨折は1回の大きな外傷が原因で起こります。特徴として、患部の腫れ、安静にしていても痛いなどの症状があります。
一方、疲労骨折の原因は1回の大きな外傷ではありません。骨の同じ部位に何度も小さな力が加わることが原因です。明らかにケガをするような場面はなかったが、特定の動作をすると痛い、安静にすると痛みが減少するなどの特徴があります。
疲労骨折ってどうやって分かるの?
病院では痛みの発生状況を確認されます。例えば、同じ部位に何度も力が加わる動作がなかったか、急激な負担の増加はなかったかなどです。
疲労骨折は骨に小さな亀裂が生じるため、診断にはレントゲンも使われます。
ただし、発症してすぐのレントゲンでは骨の変化が確認できないこともあります。
そのような場合の手段として、MRIも有効です。MRIなら早期から骨の変化を捉えられるからです。
なんとなく続く痛みは我慢せず早めに対策を
なんとなく続く痛みに、疲労骨折になりかけている?と感じるなら専門の医療機関を受診しましょう。
放置していると症状が進行し、かえって治療期間が長くなることもあります。
疲労骨折ではギプスで固定するケースは多くありません。ギプスをすると日常生活に支障が出るから…と躊躇せずに受診することが大切です。
疲労骨折を治すためにできることは?
疲労骨折の診断を受けたら、疲労骨折が生じた部位に負担をかけないようにしましょう。
運動習慣があるなら運動はしばらく中止する、もしくは負担がかからない別の運動に切り替えるなどの工夫をします。
早く治すため、そして再発を防ぐために、身体の中から骨を強くする意識も持ちましょう。骨形成に必要な栄養素を積極的に摂ります。
骨といえばカルシウムが思い浮かびますね。そう、カルシウムは骨の材料となります。
ただし、必要なのはカルシウムだけではありません。
カルシウムが腸で吸収されるのを助けてくれるビタミンD、カルシウムを骨に沈着させてくれるビタミンKも、骨のためには大切な栄養素です。この3つの栄養素は、骨づくりに欠かせません。
【カルシウムが摂れる食材】
乳製品、海藻、小魚など
【ビタミンDが摂れる食材】
イワシ、秋刀魚、鮭、しいたけ、きくらげなど
【ビタミンKが摂れる食材】
納豆、小松菜、ほうれん草など
まとめ
疲労骨折かな?と感じるなら、早めに医療機関を受診しましょう。
腫れていないし我慢できないほどの痛みでもないから…と対応が遅れると、症状が進行してしまい治療期間が長くなることもあります。
ひどくなる前に、痛みのある部位に負荷をかけない、骨のために必要な栄養をしっかり摂るなどの対策をしましょう。