【医師監修】「骨美容®」で若見え!骨密度ケアが顔・体の美しさを支える理由

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年齢とともに気になってくる顔や体のたるみ。その対策として、近年注目されているのが「骨美容®」という新たな考え方です。

骨の健康を保つことは、見た目年齢を若く保つための土台づくり。この記事では、骨と美容の意外な関係性や、骨美容®という新たな習慣について詳しくご紹介します。

骨美容®とは? 骨と美容の関係性

年齢を重ねると、肌のハリや筋肉の衰えが見た目に影響することはよく知られています。しかし最近では、骨こそが美しさの土台であるという新しい視点が注目されています。この発想に基づくのが「骨美容®」という考え方です。

骨は私たちの顔や体のシルエットを形づくるフレームであり、その構造が変化すると、姿勢が崩れたり、輪郭がぼやけたりといった外見の変化が生じます。加齢とともに骨量や骨密度は徐々に低下します。特に顔や背骨、股関節まわりの骨は影響を受けやすく、これが見た目年齢を引き上げる一因となり得ます。

こうした変化について、早い段階から意識し、骨の健康を意識した生活習慣を取り入れていくことは、外見を若く保つうえで重要となります。骨美容®とは、自分自身の骨密度を知り、骨を丈夫に保ち、骨格の美しさを意識して生活するという新しい美容習慣です。

骨密度の低下は姿勢やシルエットの老化を招く

骨密度が下がると、骨格の支柱が弱まり、上半身を支える背骨や骨盤のカーブが崩れやすくなります。背中が丸まって身長が縮んだりすると、シルエット全体が老けた印象に傾きがちです。さらに股関節や膝まわりの筋力や筋量が低下すると、ヒップが下がり歩く姿にも年齢が現れることになるだけでなく、骨密度の低下もきたします。

近年では、骨と皮膚が互いに影響し合って加齢の変化が進むという「skin–bone axis(スキン・ボーン・アクシス)」という考え方も注目されています。これは具体的にどういうことかというと、骨密度が低くなって骨の構造が弱くなったとすると、肌のハリが弱くなり皮膚も薄くなる、という説です。骨の力が弱まると、シワやたるみなどの肌悩みが現れやすくなる、というのです。骨と肌の変化は、実は同時に、そして密接に関わりながら進んでいるのかもしれません。

顔の骨やせは、エイジングケアの新たなターゲットに

もともと顔の骨は薄く繊細な構造をしているため、骨密度がわずかに低下するだけでも形に影響が出やすいのが特徴です。特に眼窩(がんか)(眼球が収まっている頭蓋骨のくぼみ)や、上顎(うわあご)・下顎(したあご)などは骨の量が減ると、それまで骨で支えられていた靭帯がゆるみ、皮膚や脂肪がたるみやすくなるため顔の輪郭がぼやけたり、シワやたるみが目立ったりします。

このような顔の「骨やせ」は、単に見た目の問題だけにとどまらず、美容医療の分野でも注目される現象です。いくら肌の表面をケアしても、土台である骨の構造が変わってしまえば、根本的な若見え効果には限界があるというわけです。

顔の印象を若々しく保つには、皮膚や筋肉だけでなく、骨のケアも欠かせません。顔の骨は、これからのエイジングケアにおける新たなターゲットとして、注目されつつあるのです。

さらに最近では、骨は身体を支えるだけでなく、全身の健康にも関わる働きをしていることが分かってきました。たとえば骨の中では「オステオカルシン」という成分がつくられており、これが体の代謝や血糖のバランス、筋肉の動きなどにも良い影響を与えると考えられています。美容や健康の視点からも今後さらに研究が進むことが期待されます。

骨の若々しさを保つ生活習慣とは?

骨を健康に保つためには、日々の生活習慣が非常に重要です。骨密度の低下を防ぎ、骨を丈夫に保つには、栄養と運動の両面からのアプローチが欠かせません。

まず、食事面では、カルシウムやビタミンD、たんぱく質をはじめとした栄養素が骨の材料となります。なかでも注目されているのが、乳由来の機能性たんぱく質「MBP」です。「MBP」は、骨の形成を促す骨芽細胞の働きをサポートし、骨を壊す破骨細胞の活動を抑えることで、骨代謝のバランスを整える働きがあるとされています。継続的に摂取することで、骨密度の維持・改善が期待されています。

運動面では、骨に適度な刺激を与えることが、骨の形成を促す鍵となります。ウォーキングや階段の上り下りといった日常的な運動でも、重力を利用した負荷が骨に伝わり、骨を強くするきっかけになります。

また、姿勢を意識しながら行うストレッチやヨガなども、姿勢を整え、全身のバランス維持に役立ちます。専門家が提唱する「骨体操」は骨に負荷をかけることで、骨を強くしたり、体をほぐしたり伸ばしたりすることで、正しい姿勢をつくることができます。

<参考>https://honemirai.meg-snow.com/hone-goodstory/fun/kotsutaisou

このように、毎日の食事と運動を少しずつ意識することが、将来的な骨やせや見た目年齢の加速を防ぐ第一歩となります。

骨美容🄬若見えを目指す

特に顔の「骨やせ」は、シワやたるみの原因のひとつとされ、美容の新たな注目点になっています。骨美容®は、骨からアプローチする新しい美容習慣。「若見え」のためには、肌や筋肉だけでなく、骨の健康にも目を向けることが大切です。骨を意識したケアとしては、栄養と運動の両立が重要です。「MBP」を含む食生活や、骨を支える運動習慣によって、骨の若々しさを保つことができます。

ゆりクリニック院長。 東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入室、その後 東京都済生会中央病院整形外科医長などを経て2017年11月「ゆりクリ二ック」開院。 日本整形外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本骨粗鬆症学会会員、日本美容皮膚科学会会員。
医療系広告代理店勤務を経て、某医療雑誌の編集長。専門医向けの国際学会の記事から一般向けの病気解説まで幅広く対応。その傍ら、クリニックのHPのリニューアルにも従事し、最近ではメダリストのインタビューや自動ドア関連コンテンツなど医療以外の分野も様々手がける。

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